付録 A:用語集
-
マネーロンダリング防止(Anti-Money Laundering, AML)
金融機関やその他の規制対象機関が、金融犯罪、特にマネーロンダリング活動を防止、検出、報告するための政策と実践のセットを指す。 -
ブロックチェーン(Blockchain)
非中央集権型で分散されたデジタル台帳。多くのコンピュータでトランザクションを記録し、安全かつ不変の方法で保管する。 -
分散型自律組織(Decentralized Autonomous Organization, DAO)
コンピュータプログラムとしてエンコードされたルールによって運営され、中央集権的なリーダーシップ構造を持たない組織。 -
分散型識別子(Decentralized Identifiers, DID)
分散型環境における主体の検証可能な識別のために設計されたデジタル識別子。 -
電子 KYC(Electronic Know Your Customer, eKYC)
顧客の個人識別情報(Personal Identifiable Information, PII)を電子的に検証するプロセス。マネーロンダリング防止やその他の法規制に準拠するために使用される。一般的な eKYC の実装例として、スマートフォンやコンピュータのカメラを使用した顔認証等が挙げられる。 -
イーサリアム仮想マシン(Ethereum Virtual Machine, EVM)
Ethereum ブロックチェーン上でスマートコントラクトを実行する仮想マシン。バイトコードの実行環境を提供する。 -
イーサリアムメインネット(Ethereum Mainnet)
Ethereum の本番環境「メインネットワーク」。 -
JSC メインネット(JSC Mainnet)
Japan Smart Chain の本番環境「メインネットワーク」。 -
KYC/身元認証(Know Your Customer)
企業やその他の団体が顧客の個人識別情報(PII)を検証し、マネーロンダリング防止(AML)やその他の法規制に準拠するプロセス。 -
レイヤー 1(Layer 1, L1)
ブロックチェーンの中でも、トランザクションの決済とコアインフラの維持を行う基礎的なブロックチェーンネットワーク(例: Ethereum、Bitcoin)。 -
レイヤー 2(Layer 2, L2)
スケーラビリティとトランザクションスループットを向上させるために、レイヤー 1 ブロックチェーン上に構築されたセカンダリプロトコル。 -
Mizuhiki スイート(旧:Mizuhiki プロトコル)
JSC が提供するユーザー制御型の識別メソッドで、ユーザーの利便性、安全性、ネットワークセキュリティを強化する。 -
Mizuhiki アテスター(Mizuhiki Attestors)
JSC における「認証機関(Certificate Authority, CA)」に相当する存在。ワールドワイドウェブ(WWW)のパラダイムでは、CA は信頼された第三者として機能し、デジタル証明書の所有者(主体)およびその証明書に依存する者の双方から信頼されている。Mizuhiki アテスターは、Mizuhiki スイートの Mizuhiki ID ツールを実装する。 -
Mizuhiki コントローラー(Mizuhiki Controller) JPKI に登録されたサービスプロバイダーであり、JSCF によって承認されたエンティティで、Mizuhiki DID と「Mizuhiki Verified」ソウルバウンドトークンを発行する権限を有する。
-
個人識別情報(Personal Identifiable Information, PII)
氏名、生年月日、メールアドレス、生体情報など、個人を特定できる情報。 -
プルーフオブステーク(Proof of Stake, PoS)
一部のブロックチェーンネットワークがトランザクションを検証し、新しいブロックを作成するために使用するコンセンサスメカニズム。 -
スマートコントラクト(Smart Contract, SC)
事前に決められた条件が満たされた際に自動的に実行されるデジタル上の契約/命令セット。 -
ソウルバウンドトークン(SBT) 譲渡不可能なノンファンジブルトークンであり、受領者または発行者のいずれかによって取り消すことができる。JSC では ERC-5484(Consensual Soulbound Tokens)規格を実装している。
-
ステーブルコイン(Stablecoin)
価格変動を最小限に抑えるよう設計された暗号通貨。しばしば米ドルやコモディティなどの安定した資産にペッグされる。 -
ステーカー(Staker)
JSC ネットワークに JSC トークンをステーキングする個人や団体。 -
シビル攻撃(Sybil Attack)
単一の個人や団体が複数のアイデンティティを作成し、ネットワークに過度な影響を与えようとする攻撃。 -
テストネット(Testnet)
各チェーンのメインネットの動作をシミュレートする「テストネットワーク」。 -
バリデータクライアントオペレーター(Validator Client Operator) バリデータクライアントオペレーター(以下「オペレーター」)は JSC ネットワークの中枢を担い、主に日本の大手企業や確立された事業体が、バリデータクライアントの運用とネットワークインフラの維持を委託される。オペレーターは物理またはクラウドベースのインフラとコンセンサスプロセスを管理し、ネットワークのガバナンス決定にも参画する。
-
バリデータスタック(Validator Stack) 日本国内に設置されたブロックチェーンノードのハードウェアおよびソフトウェアインフラの組み合わせで、トランザクションを収集しブロックを生成してネットワーク全体へ伝播することで JSC ブロックチェーンを実装・保護する責任を負う。バリデータスタックはコンセンサスクライアント、実行クライアント、バリデータクライアントで構成される。
-
検証可能な資格情報(Verifiable Credentials, VC)
分散型環境で検証可能なデジタル資格情報。 -
検証可能なプレゼンテーション(Verifiable Presentation, VP)
必要最小限の情報のみを開示するための暗号的に抽象化された形式。 -
Verifiable Data Registry(VDR)
Japan Smart Chain 上で検証可能な資格情報データを管理するレジストリ。 -
ゼロ知識(Zero-Knowledge, ZK)/ゼロ知識証明(~ Proof, ZKP)
ある主張が真であることを、追加情報を一切開示することなく証明する現代的な暗号手法。